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Chill CARS|保守本流に反旗をひるがえす、元祖ハイテクカー。

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November 15, 2019 | Vehicle, Design | Chill CARS

自動車におけるハイテクというと、昨今は電気自動車や自動運転技術のことを指すが、1950年代からハイテクを追究していたのが、フランスの〈シトロエン〉である。

シトロエン XM

〈シトロエン〉のクルマにおけるハイテクとは、サスペンションに窒素ガスと油圧を使い、車体の動きを制御するシステムだ。

54年の《15CV-SIX》というモデルにまず採用され、そののち改良を重ねながら、大型セダンでは《DS》(55年)や《CX》(74年)に搭載。その進化形が89年に発売された《XM》である。

通常のコイルスプリングと筒型ダンパーに代わって、窒素ガスの詰まった球体を前後左右に装備。計6つの球体と、電子制御された油圧回路によって、同社がベストと考えるハンドリングと乗り心地が追究されている。スタイリングも独特で、低いノーズのくさび形のプロファイル(側面から見たかたち)は、唯一無二である。

理想を独自の方法で追究することを、30年代から製品づくりのコアバリューに置いてきた〈シトロエン〉らしいクルマである。

企業の重役が乗るセダンは独立したトランクを備えた箱型というのが世の常識だが、《XM》はそのセグメントにありながら、ハッチゲートを備えていた。

メカニズムもスタイリングも、保守本流に反旗をひるがえすようなあり方が身上なのだ。常識をくつがえす痛快さこそ、〈シトロエン〉の、そしてこのクルマの人気が衰えない理由だろう。

ボディのロール制御や車高調整機能を持ったサスペンションシステムのため、重い荷物を積んでも車高は一定。
special thanks to Tomomi Kudo ※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。

阿寒湖アイヌ×デジタルアート。〈WOW〉がカムイの世界を描き出す。

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November 16, 2019 | Art, Design, Travel | casabrutus.com

〈WOW〉が手がけるデジタルアートによって、目に見えない「カムイ=神」の世界観まで描かれた、新たな時代のアイヌ古典舞踊・阿寒ユーカラ『ロストカムイ』。デジタル、古典、両者のアートとしての可能性をさらに拓く表現だ。

アフリカをはじめ世界の少数民族や先住民を撮影する写真家・ヨシダナギによるキービジュアル。阿寒湖アイヌをモデルに、真冬のマイナス25度の極寒の早朝、結氷する湖の上で撮影を行った。photo_nagi yoshida

2012年に北海道・阿寒湖に誕生した、阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉。これまで「アイヌ古式舞踊」「コタンの人々が演じる人形劇」「イオマンテの火まつり」などの伝統芸能を中心に上演してきたが、今年3月にスタートした演目「阿寒ユーカラ『ロストカムイ』」では、ヨシダナギや〈WOW〉など屈指のクリエイターたちが共演。“デジタルアート×アイヌ古典舞踊”という新たな表現が話題を呼び、動員人数は1万人を超えている。

テーマとなるのは、アイヌの間で「狩りをする神=ホロケウカムイ」として畏怖の対象となってきた、エゾオオカミ。明治期に絶滅してしまったこの特別なカムイが駆けていたかつてのアイヌの森を、舞踊、映像、サウンドによって、幻想的に立ち上げていく。

企画・原作・クリエイティブディレクションは、坂本大輔(JTBコミュニケーションデザイン)。振り付けはダンサーのUNOが務めた。演目の前半では「カムイ=神」の世界を描く現代舞踊を、後半ではアイヌ古典舞踊を、ともに映像・サウンドによる幻想的な世界観のもと表現する。

現代のアイヌにとっても、エゾオオカミはもはや直接目にしたことがない“伝説”のような存在。しかし、さまざまなユーカラ(=叙事詩)が世代を超えて口承されてきたなかで、「キラキラとしたオーラを纏ったようなイメージ」は、今なおアイヌたちの間で息づいている。今回の演目で映像やサウンドの最新技術が担うのは、そうしたイメージに、具現化されたひとつの姿を与える役。長く伝わってきたアイヌの豊かな文化に対して、新たな角度から光が当たるような舞台を整えることだ。

半円状の床、舞台奥側の3面の白壁、そして、舞台の前後を仕切るようにかけられた透過幕に投影される、5台のプロジェクターを用いた映像。また、7.1chマルチスピーカーによる、前後左右から響くように聴こえる立体的なサウンド。

ビジュアルデザインスタジオ〈WOW〉とサウンドデザイナーのKuniyuki Takahashiによるこれらの演出によって、アイヌか倭人かに関わりなく、また子どもでも、外国人でも、カムイの世界観へとアクセスできるようになる。色彩と陰影に富み、またオオカミ、シカ、クマ、鳥などの生き物たちの豊かな息遣いに溢れたアイヌの森を、五感を通して体験する機会が生まれる。

後半は舞台の中央に実際の焚き火が現れ、古式に則ったアイヌ舞踊に。前半でカムイの世界観を体感することで、新鮮な視点で踊り手たちの所作を見ることができる。

そもそも阿寒は、もともと特定のコタン(集落)があったのではなく、周辺のアイヌたちにとって“夏の狩場”だった土地。現在でも阿寒の自然を維持・管理している「前田一歩財団」の3代目園主・前田光子が、 無償で住宅用地を提供したことで札幌、旭川、帯広、釧路などからアイヌたちが移り住み、様々な土地のアイヌ文化がハイブリッドして生まれた、いわば“新たなアイヌコタン”だ。だからこそ、伝統を継承することの熱意と、一方でデジタルアートといった新たな表現への意欲が同居する。阿寒アイヌ工芸組合理事で、阿寒湖アイヌシアター「イコロ」の舞台監督の床 州生(とこ・しゅうせい)は語る。

「古式舞踊があったうえで初めて、こうした新たな表現ができる。それは、大前提です。デジタル技術のような目新しい手法に顔をしかめるアイヌだっているかもしれません。ただ、現代の私たちにとって、技術はもはや“ふつうにあるもの”ですよね。それを活用することは、アイヌがこれまで、時代ごとに様々な楽しみを見出しながら生きてきたのと、同じことだと思うのです。ユーカラの中には、光る剣が出てきたり、泥の船で宇宙に行ったり、いろんな神が揃い踏むまるで“アベンジャーズ”のような奇想天外な世界観のものもある。今回はホロケウカムイをテーマにしましたが、英雄伝説や恋愛モノなど、『阿寒ユーカラ〜』という枠組みを使って、より多様なアイヌの世界を伝えられると思っています」(床)

『ロストカムイ』でホロケウカムイが駆けた森のモデルである「光の森」。前田一歩財団が維持・管理しており、「一歩園森の案内人」が同行する場合に限って散策が可能。まるで原生林のようだが、100年以上前に伐採されたのを時間をかけ再び育てた「復元の森」。針葉樹と広葉樹の混合する、明治期の森を彷彿とさせる雰囲気は他の森にはないもので、映画やドラマのロケ地などで多く利用されている。
豊かな緑に囲まれる阿寒湖。先に見晴らすのは雄阿寒岳。

阿寒湖の辺りや周辺の森林に立ち寄れば、ホロケウカムイこそいなくとも、そこには『ロストカムイ』が描く瑞々しい、どこか空想的な気配すら感じられる豊かな自然がいまなお広がっていることに気づく。道内でも東部に位置するこの阿寒だからこそ生まれた、“ここでしか見られない”と同時に、“ここでこそ見る価値がある”作品だ。

阿寒ユーカラ『ロストカムイ』

阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-84 TEL 0154 67 2727。毎日21時15分〜(約40分)。大人2,200円。※「イコロ」は正しくは小さい「ロ」。

LIFE@PET|パリのアメリカ犬。

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November 16, 2019 | Design | LIFE@PET

インテリアデザイナーのカトリンさんはアメリカ出身。2008年にワシントンからパリに移住した。マックスと出会ったきっかけは移住直前に地元の掲示板サイトで見つけた「2歳の純血シュナウザー売ります」情報。

マックス シュナウザー♂13歳

ヴィンテージのソファが定位置。月1のトリミングは必須。

彼の人好きで穏やかな性格に魅せられて、一緒に引っ越しを決意した。家族も住む国も変わり、ストレスで病気にならないか……と心配したもののパリ生活にすぐに馴染んだマックス。

今年の夏は記録的な猛暑が到来。パリの一般的な住居にはエアコンがないから、床で涼を取る。

穏やかな気質はご近所さんにも人気で、散歩コースにあるカフェ・ド・フロールやピエール・エルメなど、有名店のスタッフとすっかり顔なじみだ。パリ生まれのわんこよりパリジャンぽい!?

お母さんがいれば、いつもニコニコ! 

カトリン・アイヴィ

新旧家具をミックスし、田舎家のように心地よさを提案するインテリアデザイナー。https://www.kathrynivey.com/

長山智美 デザイン狩人|バカラのゲームコレクション

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November 17, 2019 | Design | Design Hunter Tomomi

デザインへの深い造詣と審美眼を持ち、刺激的なデザインを求めて、ハンターのように世界中を彷徨うインテリアスタイリスト、長山智美が、今もっとも気になるものをご紹介します。今回はプレイフル☆バカラ。

上から右回り/ゲーム by マルセル・ワンダースバックギャモン  大理石のボードにクリアと黒の各15個のコインをセット。2/4/8/16/32/64のナンバーが刻印されました赤、クリアのダイス4個が付属。2,000,000円。 ゲーム by マルセル・ワンダース ドミノ  大理石ボックスの中には金彩でマークが刻印されましたブラッククリスタルのドミノが。蓋にバカラ色のレッドクリスタル付き。900,000円。 ゲーム by マルセル・ワンダース 囲碁  クリア180個と黒181個の碁石。大理石の碁石入れにはクリスタルの蓋が。碁盤の星・天元には赤クリスタルが埋め込まれてございます。3,000,000円。 ゲーム by マルセル・ワンダース チェス  大理石ボードに並ぶキュートなデザインの駒たち。キングとクイーンには王冠が。クイーンは小さな一輪差しとしてもお使いいただけます。2,000,000円。 ゲーム by マルセル・ワンダース チェッカー  クリアと黒のコインそれぞれ20個のチェック大理石のボードセット。センターにはレッドクリスタルのコインが1つ。1,100,000円。

バカラからこれからのホリデーシーズンをラグジュアリアスに演出してくださりますキラキラゲームコレクションが登場しましたの。メインとなりますのはマルセル・ワンダースさまによりますバカラクリスタル&大理石をふんだんにご使用しましたつう〈ゲームbyマルセル・ワンダース〉シリアルナンバー付き。そしてそれらスターアイテムを盛り上げますサイドプレイヤーとしてダイスやらトランプてなギフトアイテムも同時リリース。パーチーなどで社交にリアルにお使いいただくも良し、丘ゲーマーとして豪華デコにされるも良し。年末年始のプレシャスシーンにてそのキラキラ☆ぷりを遺憾なく発揮くださることでしょう。カジノなんてなハイソサエティワールド体験はフィクションの中のみのワタクシでございますがこれらを一目見ました瞬間から気分はめちゃシャイニング☆いつかは本命のマルセルさまを☆とは思いますものの、経済面はもちろんゲームスキル的頭脳面におきましてもリアル妥当なのはトランプだけかも? がしかしそれさえもがオトナ仕様のポーカー用とは……。ババ抜き七並べ大貧民つうお子様プレイを想定してましたワタクシですが、シャインデビューのためには何より先にオトナにならなきゃイケナイよでございます……。

ダイス  クリア4個と赤1個がセットになりましたクリスタル製のミニサイズダイス。ゲームでのリアルご使用にグッドなサイズでございます。55,000円。

長山智美

ながやまともみ インテリアスタイリスト。勝負運どころかクジ運すら皆無なルーザー体質のワタクシ。ギャンブルデビューに際しては時間的にはともあれ金銭的には損失なさそなPS4にてまずはトレーニングしたく存じます。

〈リヒト〉が仕掛けるエディションシリーズ。第一弾は、二俣公一《ピヨド》。

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November 18, 2019 | Design | casabrutus.com

今年2月、中目黒にオープンしたデザインギャラリー〈リヒト〉が、新たなステージを目指して、デザイナーの純粋な想いを形態化したオブジェを少数生産・販売していくエディションシリーズを始動した。その第一弾は二俣公一デザインによるオブジェクト《ピヨド》。身近な素材、簡易な工法から見出したデザインの可能性とは。

新作《ピヨド》を手に、発想のプロセスを語る二俣公一。

メーカーとデザイナーとのコラボレーションから、次々に新しいデザインが生まれ出る一方で、その大半が“売れること”を前提に考えた商業主義のもとに成り立っている事実も否めない。

「デザイナーのピュアなアイデアが実直に生かされているデザインがどれほどあるのか。そんな思いから、自分が純粋にイチから提案できるものに挑戦したかったのです」

シナ合板の基本構造と独自の柔らかさを生かしたオブジェクト《ピヨド》の座面。

そう語る二俣公一は、2016年に手がけた、ホームセンターで手に入る合板で自作したオブジェクト《P(L)Y(W)O(O)D》を原型に、簡易な素材とシンプルな構造体で可能な独自の形を追求していった。考察を重ねるなかで、二俣が注目したのは、共心のシナ合板(共心とは、表面材だけでなく、中芯にもシナ材を用いて貼り合わせたもの)の重層構造。薄板が重なり合う構造から機能を見出すべく、4mm厚のベニヤ3枚のあいだに2層の中空構造を設けたことで、上から荷重をかけたときに中空でしなったベニヤがクッションのような役割を果たす仕組みを見出した。

直線のみで構成されたシンプルな形のなかに、二俣の繊細な思いがたくさん詰まっている。

「自分はミニマリストでもないし、決してアクロバットなことにチャレンジしたいわけでもありません。でも、最小限の素材、つくり、工法などから広がりのあるプランを考えていくのは、胸が高鳴ります。《ピヨド》を通じて、キャリアを始めた頃に思い描いていたデザインの自由な創造力、無限の可能性を改めて認識することができました。この感覚は、今後は自分が手がける建築やインテリアにも反映できるような気がしています」

本プロジェクトは、目黒のデザインギャラリー〈リヒト〉が、新たな取り組みとして始めるエディションシリーズの第一弾。〈リヒト〉では、これまで国内外を問わず、80年代から2000年代を中心にユニークなプロダクトの数々を紹介してきたが、このエディションシリーズでは、現代に活躍するデザイナーのオリジナル作品にフォーカスしていく。二俣公一とのコラボレーションをきっかけに、今後定期的に新作を発表していく予定だ。二俣公一の《ピヨド》は、11月23日から12月1日まで、〈リヒト〉にて期間限定の展示が行われる。

《ピヨド》は、〈リヒト〉にて20脚限定で展示販売される。サイズは、W365×D220×H470mm。75,000円。

『EDITION Vol. 1 PYOD EXHIBITION』

〈リヒト〉 東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台2F TEL 03 6452 5840。11月23日〜12月1日。12時〜18時。火曜、水曜休。

バウハウス初心者こそ、映画祭へ行け!

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November 18, 2019 | Design, Culture | a wall newspaper

モダンデザインの源流バウハウス。実は詳しく知らない……という人こそ、映画で集中講義を!

『バウハウス 原形と神話』  主に登場するのは、バウハウスで伝説の師に学んだ人々だ。記録映像と現在の元学生の証言。O・シュレンマーに師事した演出家のW・ヒルデブラントは、冒頭、踊りながら陽気に登場し体験を饒舌に語るが、その3年後に神に召された。肉声で当時を語れる者は、20世紀末の撮影時も少数だったはず。リアルなバウハウスを捉える最後の記録映画だ。出演 : ヴァルター・グロピウス、ヴォルフ・ヒルデブラント、ゲルトルート・アルント(1999・2009/ドイツ/103分)

バウハウスの名前や概要は知っていても、その全貌を捉えることは研究者でも難しい。14年の短命の歴史でも、バウハウスの活動は多岐にわたり、向き合う者には、複眼の視座が求められるからだ。『バウハウス100年映画祭』は、私たちに6作品の6視点で捉える〝眼〞を提供し、その眼差しは一足飛びで、20世紀初めのドイツへと遡る。

『マックス・ビル─絶対的な視点』  スイスデザインの巨匠マックス・ビルは、バウハウスを受け継ぐウルム造形大学を築くが、教育方針は70年代に若手講師に否定されバウハウスの伝統は断絶。しかし、そのメソッドはウルムモデルズとして留学生が世界に広めた。エンドロールには日本に伝えた向井周太郎氏の名前も。出演 : マックス・ビル、アンゲラ・トーマス、ゴットフリート・ホーネッガー、イニャツィオ・シローネ、ヤコブ・ビル、エルンスト・シャイデッガー(2008/スイス/94分)
『ファグス─グロピウスと近代建築の胎動』  2012年、世界遺産に登録された北ドイツの工場建築〈ファグス・ヴェルク〉。W・グロピウスがバウハウス校舎を手がける直前に設計した、当時、誰も見たことがない光溢れる工場だ。現在も現役。1911年の建設計画当時をファグスの経営者と設計者の2つの視点で振り返る。なぜ近代建築は鉄とガラスでつくられたのか。その理由がわかるはず。出演 : アンネマリー・イエギ、エルンスト・グレーテン、ヴァルター・シャーパー(2011/ドイツ/27分)

『バウハウス100年映画祭』

バウハウス関連のドキュメンタリー6作を一挙公開。4プログラムで上映され、プログラムBとCは2作品をセットで上映するので事前に確認を。11月23日より渋谷〈ユーロスペース〉から全国順次公開。

〈ミナ ペルホネン〉とデザイナー・皆川明の創造に迫る展覧会が開幕。

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November 19, 2019 | Design, Fashion | casabrutus.com

2020年に設立25周年を迎える〈ミナ ペルホネン〉が過去最大規模の展覧会を開催。独自の理念やモノづくりの思考を紹介する。

《pur》2018-19→AW photo: Mitsuo Okamoto

デザイナーの皆川明が設立し、ファッション・テキスタイルを中心にデザインの領域にとらわれない活動を行なっている〈ミナ ペルホネン〉が、2020年に設立25周年を迎える。これを記念し、展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」を開催。多義的な意味をもつ「つづく」をキーワードに、〈ミナ ペルホネン〉の独自の理念や世界観と、皆川のモノづくりとその思考をこれまでにない規模で紹介する。

〈ミナ ペルホネン〉のコンセプトは、普遍的な価値を持つ、長年着用できる「特別な日常服」だ。ファッションからスタートした活動は、やがてインテリアや食器、空間デザインなど次第にその領域を生活全般へと拡張。日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のモノづくりを続けてきた。

《tambourine》2017→SS photo: Shoji Onuma

会期中にブランド設立25周年を迎える同展では、〈ミナ ペルホネン〉の多彩なプロダクトに加え、デザインの原画、映像、印刷物、皆川明の挿絵など、創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料を通して、現代におけるモノづくりの意味やデザインの社会における役割を考察する。

《sky flower》2012-13→AW原画 photo: Yurie Nagashima

なお、会場構成は田根剛、グラフィック・デザインは葛西薫が担当。皆川原案、建築家・中村好文設計による、新たな「宿」のプロトタイプの展示も行う。さらに、現代美術家・藤井光が〈ミナ ペルホネン〉の世界を撮り下ろした映像作品も紹介。また、会期中は皆川と、ゲストによるクロストークを実施する。

photo: Mitsuo Okamoto

私たちの日常生活やその先にある社会の仕組みについて新たな視点と示唆をもたらす展覧会となるはずだ。

『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』

〈東京都現代美術館〉 東京都江東区三好4-1-1 企画展示室3F TEL 03 5777 8600(ハローダイヤル、8時~22時)。11月16日〜2020年2月16日。10時~18時(入館は~17時30分)。月曜休(1月13日は祝日のため開館)、12月28日~1月1日、1月14日。一般1,500 円。

〈バルミューダ〉のランタンの灯りと共に心落ち着く夜を過ごす。

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November 20, 2019 | Design | On Your Fridge 

〈バルミューダ〉が目指したのは、テイスティな時間を過ごすための灯り。

《BALMUDA The Lantern》13,800円

クラシックな外観に内蔵された太陽光LEDは、炎のゆらぎを再現した光のほか、暖色から温白色までの無段階調光を備える。食卓にもアウトドアにも最適。ブラック、ホワイトの2色展開。

バルミューダ TEL 0120 686 717。

デンマークの〈AYTM〉より、ネオアールデコなアクセントを。

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November 21, 2019 | Design | On Your Fridge 

大理石の天板にゴールドのライン、直線と曲線の融合がアールデコ的なエレガンスを感じるデンマークのインテリアブランド〈AYTM〉の《シノ コーヒーテーブル》。

天板50㎝角。110,000円

デザイン違いで3種展開し、組み合わせも可能。グラフィカルなアクセントを空間にもたらす。

リビング・モティーフ TEL 03 3587 2784。

未来をよりよく生きるヒントを探る〈未来と芸術展〉。

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November 21, 2019 | Design, Art | casabrutus.com

AIやバイオ技術、ロボット工学、ARなど最先端のテクノロジーによって生まれたアートやプロダクト、建築などの作品を通して、近未来の都市や環境、人間のあり方を考える展覧会が、森美術館ではじまった。

エコ・ロジック・スタジオ《H.O.R.T.U.S. XL アスタキサンチン g》2019年 (c) NAARO

日々、急速な進歩を遂げるテクノロジーは、私たちの生活にさまざまな変化をもたらしている。近い将来、AIやロボット技術の革新により、人間は労働から解放されると言われ、ブロックチェーン技術の発達は、社会システムに新たな信用と価値を作り出し、バイオ技術の革新は先端医療や地球環境問題、食料問題に大きな影響を与えるだろう。次々と問題を解決しているように思える技術の発展は、同時にさまざまな疑問を浮かび上がらせる。人類の知能を超えたAIが社会を支配する日はくるのか? 人間の身体機能が拡張することで生態系の影響はどれほどあるのか? 寿命を伸ばし続けることが生命倫理をおびやかすことにはならないか? 今回の展示では、AIやバイオ技術、ロボット工学、ARなど最先端テクノロジーやそれらの影響を受けた現代美術や建築、デザインなどジャンルを横断して、そう遠くない未来、20、30年後の人間像や都市のありかたについて問いかける。

ビャルケ・インゲルス・グループ《オーシャニクス・シティ》2019年
WOHA《オアシア・ホテル・ダウンタウン》2016年 photo_Patrick Bingham-Hall

会場は5つのセクションで構成。衣服や家具、照明や食べ物など近未来の生活をイメージしたコーナーでは、最先端テクノロジーによって誕生するデザインやプロダクトを紹介し、近未来のライフスタイルをリアルに提示する。「バイオ・アトリエ」と名付けられたアートの実験室では、ゴッホが自分で切り落としたとされる左耳をバイオ技術で再現した作品が登場。身体の再現によって派生する生命倫理について考えさせられるコーナーだ。最終セクションでは、人間や生命、幸福の定義を再考する。根源的な問いに対峙することによって、よりよい未来に向かうためにどうすべきかを考える機会となりそうだ。

ディムート・シュトレーベ《シュガーベイブ》2014年〜。

『未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命─人は明日どう生きるのか』

〈森美術館〉 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 TEL 03 5777 8600。10時〜22時(火曜のみ〜17時)ただし、11月19日、12月31日、2月11日は22時まで。2019年11月19日〜2020年3月29日。一般1,800円。

【11月23・24日】今週末必見の“アート&デザイン”まとめ!

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November 22, 2019 | Art, Design | casabrutus.com

カーサが注目する、週末の注目イベントをまとめてご紹介。封切り直後の映画、会期終了間近の展覧会もあるので、駆け込みでチェック!

・『草間彌生∞INFINITY』(11月21日〜)

Image © Yayoi Kusama. Courtesy of David Zwirner, New York; Ota Fine Arts, Tokyo/Singapore/Shanghai; Victoria Miro, London; YAYOI KUSAMA Inc.

世界中の美術館で個展を開き、数百万もの観客を魅了している前衛芸術家、草間彌生。彼女は1957年から1973年までアメリカに滞在、それまでにない新たな芸術の領域を切り開きます。そのアメリカ時代にフォーカスしたドキュメンタリー映画が公開! 知られざる草間彌生像に迫ります。

・『小さなデザイン 駒形克己展』(11月23日〜2020年1月13日)

『Little Eyes』『Little Tree』など自由な発想に満ちた絵本で知られる造本作家/デザイナーの駒形克己を紹介する展覧会が、11月23日より〈板橋区立美術館〉にて開催する。

・『HILLSIDE TERRACE 1969-2019 —アーバンヴィレッジ代官山のすべて—』(11月9日〜12月8日)

photo_Kaneaki Monma

建築家、槇文彦が地域の人々と作り上げてきた東京・代官山の〈ヒルサイドテラス〉。今年はその第1期計画が完成してからちょうど50年になります。今も古びることのない魅力の秘密と歴史を振り返る展覧会が始まりました。

・『日本・フィンランド国交樹立100年記念 没後30年 カイ・フランク』(9月21日〜12月25日)

photo_Satoshi Nagare

葉山にある〈神奈川県立近代美術館〉で始まったカイ・フランクの回顧展は、20世紀のフィンランドを代表するガラスや陶磁器のデザイナーとして著名な彼の作風を、幾何学形態をテーマに読み解こうというものだ。「フィンランド・デザインの良心」と広く評される彼の本質を、独自の切り口で伝えている。

・『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』(11月1日〜2020年2月2日)

photo_Masanori Kaneshita

窓に焦点を当て、そこにかかわる多様な作品を一堂に集めた異例の展覧会『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』が、〈東京国立近代美術館〉で始まりました。

アップルの自信作、〈AirPods Pro〉は買いです!

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November 22, 2019 | Design | casabrutus.com

アップルが作ったノイズキャンセリングワイヤレスイヤホン〈AirPods Pro〉が売れに売れて大人気です。発売から約3週間、しっかり使い込んでみたので、5つのポイントにギュッとまとめてお届けします!

01:ワンタップ、接続が超簡単。

〈AirPods Pro〉27,800円。黒い部分はマイク。マイクが何に使われているかは後述します!

アップル純正というだけあって、とにかく超簡単にiPhoneと接続できちゃいます。「あれ、もう、繋がった?」というのが、率直な感想。そして、接続は全く切れません。安定のアップルクオリティ。

ペアリングはiPhoneに近づけて、正真正銘1タップのみ!

02:ノイズキャンセルがすごい!

iPhoneのショートカット。

iPhoneの右上からショートカットを操作して、アクティブノイズキャンセルをONにすれば、電車内の騒音や、街の雑踏などが見事に低減されます(全くゼロになるわけではないのでご注意を)。アクティブノイズキャンセルによる音楽への没入感は、新鮮そのもの。ノイズキャンセルは外部の状況変化に合わせて、毎秒200回もリアルタイムで調整されているそうです。

03:外部音取り込みモードって?

同じく、iPhoneの右上からショートカットを操作して、外部音取り込みモードを起動すれば、音楽がガンガンかかっていても、後ろから近づく自動車のエンジン音や電車内のアナウンスなどがクリアに聞こえました。カフェのカウンターで「コーヒーが出来上がりました」などの店員さんの呼びかけを聞き逃すこともありませんでした。これはとっても便利! ボディの黒いマイクが大活躍しているのです。

その威力がわかるのは、あえて音楽を聞かずに外部音取り込みモードだけを使用したとき。まるで何も付けていないかのように自然に周りの音や相手の声が聞こえてきて、圧倒的な性能が体感できました。〈AirPods Pro〉に装備されているマイクが周囲の音や相手の声をリアルタイムに拾って、自然な音量で耳に伝えてくれるからなんです。

04:装着感が抜群。

イヤーチップ装着状態テスト:3種類の大きさのシリコーン製イヤーチップのどれが自分に合っているのかは、このテストで確認できます。左右の耳に装着してから実行すれば、数秒で「イヤーチップが正しいサイズであるか」「しっかり装着されているか」「より密閉性を高めるために調整すべきか」を教えてくれる。

通気口があり、耳の中の圧力を均一にしてくれるので、何もつけていないかのような快適性。デザインは、実際の人間の耳の形を数千も3D計測して、統計から造型しているので、どのイヤホンよりもぴったりハマる感じです。耳の大きさに応じて、ラージ、ミディアム、スモールと3種類の大きさのシリコーン製イヤーチップ(付属)から最もフィットするサイズを選べるので、極上のフィット感が得られます。

05:音質は誰にでもオススメできる「優等生サウンド」。

20Hzまでの低音と安定した中高音域を実現したスピーカードライバ。

低音がしっかり表現され、中高音域もクリアです。ナチュラルかつ癖のない音質と言えるでしょう。音楽的にもっとパンチが欲しかったり、より原音に忠実な音楽体験を求めるなら、あと2,000円足して《Beats Solo Pro Wireless ノイズキャンセリングヘッドフォン》を選ぶのもいいかもしれません。同じアップルのH1チップを搭載しているので、使い勝手はこちらも完璧。オンイヤーヘッドフォンなので、ノイズキャンセリング機能はさらに強力です。

スノーピーク×N.ハリウッドのチェアが、ZOZOで24時間限定販売!

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November 22, 2019 | Design, Fashion | casabrutus.com

〈Snow Peak〉と〈N.HOOLYWOOD COMPILE〉の初コラボによる、アウトドアチェアが誕生。〈ZOZOTOWN〉が仕掛ける特別企画「24HOURS」で、24時間限定で販売される。

《Snow Peak×N.HOOLYWOOD COMPILE ZOZO限定チェア》49,500円。ヘッドレストには〈マハラム〉のテキスタイルを施している。

「24HOURS」は、ファッション通販サイト〈ZOZOTOWN〉が仕掛ける特別企画。11月20日〜27日の期間、24時間ごとに入れ替わりで、様々なブランドによるスペシャルアイテムの販売が行われる。

11月27日の0時0分〜23時59分には、〈Snow Peak〉と〈N.HOOLYWOOD COMPILE〉のコラボレーションによる限定チェアを販売。コンセプトは、“アウトドアシーンにラグジュアリーなアイテムを”。座面を低く、また背もたれを大きく後傾させることで、足を伸ばしてリラックスできる設計に。さらにヘッドレストには〈マハラム〉のテキスタイルを施しており、シングルソファのようなリラックスできる座り心地を実現している。

〈WIND AND SEA〉による限定スウェット&パーカーや、平野紗季子によるフードインディーズレーベル〈HIRANO FOOD SERVICE〉のオリジナルアイテムなどがラインナップされている特別企画「24HOURS」11月20日0時0分~11月27日23時59分。各日の販売予定は公式サイトをチェック。

あえて24時間のリミットを設けることで、“欲しい!”という気持ちを掻き立てる特別企画。またとない特別コラボアイテムをお見逃しなく。

ポール・スミス×ライカ第2弾が世界限定900セットで登場。

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November 22, 2019 | Design, Fashion | casabrutus.com

〈ポール・スミス〉とドイツの老舗カメラメーカー〈ライカ〉によるコラボレーション第2弾となる、デジタルカメラ 《ライカ CL "Edition Paul Smith"》が11月16日より発売開始。

《ライカ CL "Edition Paul Smith"》550,000円。カメラ本体のシックな3本ラインとカラフルなロープストラップがアクセントに。

シンプルで無機質なデジタルカメラを、大胆な色使いでポール・スミスらしい遊び心のある色使いに仕上げた。目を引くカラーリングは、ポール・スミスがイギリスの田園風景からヒントを得たという27色を組み合わせてカスタマイズした〈ランドローバー〉のアイコニックなSUV車《ディフェンダー》(2016年に発表)からインスピレーションを得たもの。

世界限定900セットで販売されるデジタルカメラの本体にはシリアルナンバーがつけられるほか、ファインダー部分には、ポール・スミス直筆の「目」のイラストも。「多くの人は見ているようで、見ていないことのほうが多い」というポールの言葉が奥深い。

ファインダー上部に描かれた、直筆の目のイラストがキュート。

機能面では、高画素2,400万画素の撮像素子、高速オートフォーカス、高速連写性能を備え、ありのままを切り撮れること間違いなし。さらに、アプリ「Leica FOTOS」への簡単接続により、カメラ本体からスマートフォンへ画像を直接転送できるので、SNS投稿も楽々可能となる。

特別にデザインされたボックスの中には、《ライカ CL》カメラ本体、レンズ《エルマリートTL f2.8 / 18mm ASPH.》、ポール・スミスとライカのブランドロゴ入りストラップ、そしてポールのヴィンテージカメラがあしらわれたオリジナルレンズ用クリーニングクロスに加え、限定モデルの証明書が収められている。

持っているだけで絵になるおしゃれな《ライカ CL》は、これからイベントの多い年末年始にも大活躍してくれそう。

《ライカ CL "Edition Paul Smith"》

11月16日より、ポール・スミス公式オンラインショップ、および一部のポール・スミス ショップ (ポール・スミス スペース、六本木店、 丸の内店、渋谷店、大阪店、三条店、福岡店、金沢店、渋谷パルコ店、GINZA SIX) ライカストア、ライカブティックにて発売。世界限定900セット。

〈ニューライトポタリー〉より、絶妙な素材づかいが美しいライト。

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November 22, 2019 | Design | On Your Fridge 

〈ニューライトポタリー〉のお家芸とも言える真鍮を使用した新作照明は、シンプルな造形に素材の美しさが引き立つ。

左から《アポロ》予価69,000円~、《リヴィエラ》予価180,000円

ゆらぎのある表情の手吹きのガラスシェードはハンドクラフトならではの味わいを生む。

ニューライトポタリーTEL0742 31 5305。

寅さんが帰ってくる。ビームス×『男はつらいよ』コラボ、待望のフルラインナップ !

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November 23, 2019 | Fashion, Design, Culture | casabrutus.com

12月27日に奇跡の新作が公開になる山田洋次監督作・映画『男はつらいよ』と〈ビームス〉のコラボレーションアイテム第2弾! 新宿の〈BEAMS JAPAN〉、そして12月5日オープンの〈BEAMS JAPAN 渋谷〉には、特設コーナーも出現する。

チェック柄のスーツやベージュの腹巻き、雪駄といった、稀代の名キャラクター・車寅次郎のアイコンを、様々な形でアレンジ。第49作が公開された1997年以来、遠くへと旅立ってしまっていた寅次郎を、再び近くに感じることができるようなアイテムばかり。

社長の設楽洋自身がシリーズの熱烈なファンでもある〈ビームス〉による「男はつらいよ」コラボアイテム第2弾は、“車寅次郎”という稀代のキャラクターを、より直接的に表現したラインナップに。

《寅さんのどてらダウン》42,000円。〈槙田商店〉がジャガード織で、寅次郎のアイコンであるチェックを表現。
第1弾でも発売されたダボシャツ&パンツの、冬仕様も登場。《寅さんダボシャツ》10,000円。
《寅さん雪駄スニーカー ベージュ》20,000円。寅次郎の雪駄をイメージした鼻緒つきのスニーカーを新たに開発。「MADE IN KURUME」を誇る<MOONSTAR>と、「京都でしか生まれないモノと体験をつくる」<Whole Love Kyoto>のコラボアイテム。

冬の日、おいちゃん、おばちゃん、妹のさくら、その夫の博とともに卓袱台を囲みながら、旅先での思い出を語る寅次郎が羽織っていた”どてら”を模した、ジャガード織りのダウンジャケット。日本全国津々浦々のマドンナたちの元へと寅次郎を導いた雪駄を彷彿とさせる、鼻緒のあるスニーカー…。

「先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きるぼくたちは、もう一度あの寅さんに会いたい、あの野放図な発想の軽やかさ、はた迷惑を顧みぬ自由奔放な行動を想起して元気になりたい、寅さんの台詞にあるように『生まれて来てよかったと思うことがそのうちあるさ』と切実に願って第50作を製作することを決意した」(山田洋次)

監督・山田洋次がそう願いながらメガホンを取ったのと思いを重ねるように、〈ビームス〉ならではのファッションアイテムを通して、寅次郎にしかない温もり、匂い、存在感を、2019年の現代へと甦らせている。

《SSZ.寅さんパドルトップ》38,000円。「もし、寅さんが現代にいたら、これを着用するのでは」という思いから誕生。タグには、第26作『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』で登場した寅さんの履歴書がプリントされている。

〈NEW ERA〉によるポーチや、「男はつらいよ」別注版のオビツ・キューピー、〈木村硝子〉の酒コップや多治見市産の徳利など、様々なブランドやメーカーとのキュートなコラボレーションアイテムも充実。シリーズ過去作のゆかりの地とのコラボレーションも多数あり、店頭でキャプションを読んだファンは、随所でニヤッとしてしまうはず。

また、12月5日〜1月28日の期間、新宿の〈ビームス ジャパン〉、そして会期初日にグランドオープンを迎える〈渋谷フクラス〉内〈東急プラザ渋谷〉に誕生する〈ビームス ジャパン 渋谷〉で、ポップアップ展示を開催予定。週末には、寅次郎の実家の団子屋「くるまや」のモデルでもある柴又・帝釈天の〈高木屋老舗〉の草だんごも、限定パッケージで特別販売する。

《寅さん 七宝アクセサリー》7,000円、《男はつらいよビームス篇 七宝アクセサリー》6,000円、《寅さんハット 七宝アクセサリー》5,000円。「札幌発のニューウェーブ七宝焼」を掲げる〈MEDO〉が製作。

まだ作品を観たことがない人は、これを機会にファッションや草だんごといった切り口からシリーズを味わい始めてみるのも乙。観てから着るか、着てから観るか。12月27日の『男はつらいよ お帰り 寅さん』の公開をさらに待ち遠しくさせる企画だ。

『男はつらいよ ビームス篇』第2弾

〈ビームス ジャパン〉東京都新宿区新宿3-32−6 ビームス ジャパン1階 TEL 03 5368 7300。11時〜20時。12月5日〜1月28日。会期中無休。 〈ビームス ジャパン 渋谷〉東京渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷2階 TEL 03 5422 3974。10時〜21時。12月5日〜1月28日。会期中無休。 ※一部商品は会期終了後も販売を継続。また、BEAMSオンラインショップでも販売。

新たな名パッケージが誕生。〈資生堂パーラー 銀座本店〉限定デザイン。

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November 23, 2019 | Design, Food | casabrutus.com

〈資生堂パーラー 銀座本店〉の本店限定商品のパッケージが、8年ぶりにリニューアル。“銀座八丁目からあらたな歴史を”をコンセプトに、仲條正義がデザインを手がけている。

11月1日にリニューアルオープンした、〈資生堂パーラー 銀座本店〉。レストラン、カフェ、ペストリーショップの内装などが新しくなり、本店限定商品のパッケージデザインも8年ぶりにリニューアル。1902年に〈資生堂薬局〉で日本で初めて“ソーダ水”を提供したのを出発点とする〈資生堂パーラー〉の、常に清新で、華やかな食の喜びを提供し続けるイメージと、100年を超える長きに渡る伝統、それらの両面をデザインに落とし込んでいる。

デザインを手がけたのは、1990年より〈資生堂パーラー〉のパッケージを手がけている仲條正義。今回のテーマについて仲條は、次のように語っている。

「8年前は若者向きに、レトロと言いながらも過激なデザインに仕上がりました。今回は熟した感じのデザインにしています。フランスのシックというか。シックというのはえげつないけど芯があって強いし、円熟した感じ」

「何よりも銀座八丁目をもう一度再認識したい、資生堂すべての発祥の地であり、その原点である八丁目を強調したい」

「プティフール セック グラン」3,780円

デザインの中心をなしているのは、仲條いわく「シックであり、昭和の野暮ったい強さがある」という、千鳥格子。定番品のコンセプトカラーはブルーや黒、白であるが、「華々しい花火を上げるタイミング」だと感じたことから、最上の活気を持ち込むカラーとして、赤を選んだ。

ロゴは従来のものを踏襲しながらも、一度斜体にした上で立体の箱型に収めることで、印象的な仕上げに。商品名と同じほど目に飛び込んでくるような、メインの扱いへと引き上げている。

「クラシックフルーツケーキ」4,320円
「金平糖 ミックス」

また「プティフール」などでは、箱の側面に、カタカナの商品名をデザイン。わかりやすさと、レタリングの持つイラストのような記号性を両立させており、これは「お客さんに対する挑戦のようなもの」と語っている。

もうひとつ、大きなテーマとして挙げているのは、「おじいちゃんおばあちゃんのような優しさ」。静かな革新を続けながらも、移ろいゆく銀座の街に変わらずあり続けるブランドのイメージを象徴する、新定番のデザインが誕生した。

2020年秋、京都で“アンディ・ウォーホル展”開催!

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November 23, 2019 | Design | casabrutus.com

いよいよ2020年3月にリニューアルオープンする〈京都市京セラ美術館〉。その新館、「東山キューブ」で2020年9月からアンディ・ウォーホルの回顧展が始まります。200点以上の作品が展示される大規模展は見どころもたっぷりです!

アンディ・ウォーホル 《三つのマリリン》 1962年 ※日本初公開作品 アンディ・ウォーホル美術館所蔵 © The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York

1987年、58歳で突然この世を去ったアンディ・ウォーホル。それから30年あまり、日本を含め世界各地で回顧展が開かれてきた。来年、京都で開かれる『アンディ・ウォーホル・キョウト』は彼の出身地、アメリカ・ピッツバーグにある〈アンディ・ウォーホル美術館〉が所蔵する作品のみで構成される。出展作品およそ200点のうち、100点以上が日本未公開、さらに映像も15作品が出品されるという貴重な機会だ。

アンディ・ウォーホル 《孔雀》 1957年頃 ※日本初公開作品 アンディ・ウォーホル美術館所蔵 © The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York

会場には、艶然と微笑むマリリン・モンローのポートレイトがひとつのキャンバス内に3つ並んだ《三つのマリリン》や、ツナ缶に混入したボツリヌス菌で死者が出た事件を元にした《ツナ缶の惨事》、レオナルド・ダ・ヴィンチ作品を引用した《最後の晩餐》、日本の金箔を取り入れた《孔雀》などが並ぶ。

アンディ・ウォーホル 《最後の晩餐》 1986年 ※日本初公開作品 アンディ・ウォーホル美術館所蔵 © The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York

狂乱のニューヨークを駆け抜けたウォーホルだが、彼は1950年代に世界一周旅行をした際、京都も訪れていた。出品作のひとつ《京都(清水寺)1956年7月25日》はそのときに描いたもの。当時彼は27歳、広告イラストレーションなどで活躍していた若きウォーホルの目に京都はどのように映ったのだろう。

アンディ・ウォーホル 《京都(清水寺)1956年7月25日》 1956年 アンディ・ウォーホル美術館所蔵 © The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York

『ANDY WARHOL KYOTO / アンディ・ウォーホル・キョウト』

〈京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ〉京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124。2020年9月19日~2021年1月3日。

アンディ・ウォーホル

1928年ピッツバーグ生まれ。商業イラストレーターとして成功を収めた後、アーティストに転身。自身のスタジオ「ファクトリー」を率いて、ポップ・アートの旗手としてアートシーンに君臨する。雑誌「インタビュー」を創刊、「アンディ・ウォーホルの哲学」など著書も多い。1987年没。(アンディ・ウォーホル《自画像》1979年)

フィリップ・スタルクによる〈カルテル〉の《スマートウッド コレクション》。

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November 23, 2019 | Design | On Your Fridge 

フィリップ・スタルクによる〈カルテル〉の《スマートウッド コレクション》は、木製とは思えないほどの曲線美が見事。

《K/WOOD チェア》243,600円、《S/WOOD オットマン》85,900円

3次元に成形されたブナ材のシェルは、自然の持つ美しさとテクノロジーが融合した一脚。

トーヨーキッチンスタイル TEL 03 6438 1040。

日本初出店の〈I’M OK〉、限定アイテムをチェック。

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November 24, 2019 | Design | On Your Fridge 

サザビーリーグが日本初出店となる〈I’M OK〉を代官山にオープン。

20,000円

上質なステンレス製品〈アレッシィ〉の灰皿もバウハウスアーカイブの許可を得た貴重な復刻コレクションのデザイナーによるもの。追加生産のないものも多数発売予定。ぜひ早めにショップを訪れたい。

アイムオーケーTEL03 6427 0001。
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